日本以外の主要国は、すべて業務に対して賃金を支払う制度であり、構成員であることに給料を払っているのは日本だけである。
かつては、こうした日本の特殊な雇用環境について「日本型雇用」などと説明していたが、最近では「メンバーシップ型」などと、
あたかもいくつかの型があるかように説明する専門家が増えてきた。おそらくだが日本の雇用は特殊だと指摘すると、
自称「愛国者」から執拗(しつよう)な誹謗(ひぼう)中傷を受けるので、こうした人たちに忖度(そんたく)し、曖昧な説明をするようになったものと推察される。
結局のところ、業務に対して賃金を支払うのが当たり前であり、日本もかつては諸外国と同様、業務に対して賃金が支払われていた。
そして業務に対して賃金を支払う制度のほうが労働者にとっては公平であり、満足度も高い。
所属に対して賃金を支払ってしまうと、定年退職するまで、組織に対する絶対的な忠誠が求められる。
転職市場も整備されないので、ひとたび失業すれば行き場を失う。結果として、会社からの無理難題を唯々諾々と受け入れたり、無制限の長時間残業が横行したりする。
業務ではなく組織に対する忠誠に賃金が払われていることを考えれば、日本企業が総じてブラックな体制になるのも当然といってよいだろう。
賃金が業務に対して支払われると、労働者と企業の力関係が変わる。業務が終わればそれでおしまいで、それ以上の要求を行うことはできないし、
何より労働者側にそれを受け入れるメリットがない。無理難題を受け入れる労働者が少なければ、結果としてブラックな職場は減っていく。
■ジョブ型のほうが結局は賃金は上昇する
終身雇用が保証されないと失業するリスクは高まるが、社会全体として転職が多いのなら、人材を放出する企業がある一方で、
新規に雇用する企業も出てくる。幸いなことに、日本は今後も人口減少と高齢化が続くので、人手不足はより深刻化する。
求人に対して労働者が少ない状況なので、相対的には労働者に有利な状況が続くだろう。
唯一の心配は自身のスキルが陳腐化することであり、いわゆるジョブ型の社会になった場合には、自身のキャリアやスキルについて漫然と構えることはできなくなる。
だが、いくらITが発達するといっても、営業や経理、マーケティングという根本的なスキルや知識が不要になるわけではない。
IT化が進めば、既存のスキルに加えてITについての知識も身につける必要があるが、こうした最低限のキャッチアップさえしていれば、
仕事は必ず見つかり、タダ働きなどする必要がない社会のほうが、多くのビジネスパーソンにとって幸せではないだろうか。
しかもジョブ型の雇用が進めば、実は賃金もアップする可能性が高い。業務に対して賃金を支払う場合、
企業は過剰に社員を雇用することはしなくなる。賃金の原資が同額である場合、社員数は減るので1人当たりの賃金は上昇する可能性が高い。
余剰な社員が市場に出てくれば、別な企業がその社員を雇って新しい事業をスタートするので、全体の賃金も増えていく。
努力を一切せず、何もしないで机に座り、給料を受け取ることだけが目的の人には嫌な社会かもしれないが、
それ以外の健全なビジネスパーソンにとって新しい雇用制度はむしろウェルカムなはずだ。
(加谷珪一)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1fb695e36050a80b56bb3f14c1927914a9ec554?page=2
引用元: ・【社会】賃金が上がらずブラック企業が跋扈する日本の労働市場…諸悪の根源は「日本型雇用」だった [ボラえもん★]
欧米型になったら真っ先に解雇される系だよねw
昔は休日は日曜日だけだったし
残業代なんて誰も欲しがらなかった
時間も食事も忘れ働いた
そして世界一の国になったのだ
今の若者は全てを労働に向けられない
そんなことだから家も車も買えない
賃金が上がらないのは働かないからだ
身を粉にして仕事しなさい
問題はデフレ政策 それ以外は全部嘘
内需拡大・少子化抑制に貢献してるだろ
海外みたいに年収1500万ただし平均勤続年数2年とかにあこがれる理由がよくわからん
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