マンガも長期連載となれば「そういや最近あのキャラの出番ないな」なんてことがしばしば起こり得ます。物語の進行上、仕方のないことだったり、しっかりと「別れ」が描かれたりしていれば良いのですが……徐々にフェードアウトしてしまうキャラクターも存在します。そんな「消えたキャラ」のなかでも未だ根強い人気を誇るキャラ、あるいはその「降板」が未だ物議が醸されているキャラを紹介しつつ、併せて「消えた理由」を探っていきます。
●「消えたキャラ」というポジションを確立した男 『こち亀』の戸塚金次
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(著:秋本治)の “Mr.フェードアウト”こと戸塚金次。
鋭い目に縦傷、背中に刺青。どう見てもカタギではない風貌の彼ですが、初期『こち亀』では両さんの相棒として大活躍。ところが麗子が登場したあたりから、アハ体験映像のようにじわりと姿を見せなくなってしまうのです。それでもファン人気は根強く30周年企画の「復活してほしいキャラ」ランキングでは堂々1位を獲得。「自分とキャラが被っているから消えたのだ」と両さんが本人に直接伝える一幕も。なお戸塚以外にも「犬」「洋子ちゃん」など『こち亀』の舞台から去ってしまった名優が少なくありません。
●『らんま1/2』(著:高橋留美子)の東風先生も…物語に参加できず
アニメ版の声優は三ツ矢雄二さん。実写ドラマ版では谷原章介さん。実に豪華なキャストによって演じられた東風先生こと小乃東風ですが、残念ながら原作ではいつの間にかフェードアウトしてしまったキャラです。ヒロイン天道あかねの初恋相手ということでラブコメ要素のブースターとしての活躍が大いに期待されたのですが……
●「消えた」ことをいじり倒される『浦安鉄筋家族』の本田くん
「消えたキャラ」をいじるのはギャグマンガでは割とあることですが『浦安鉄筋家族』(著:浜岡賢次)の最終回はその最たるもの。主人公・小鉄には本田くんという無口な大親友がいたのですが、同じく無口な土井津仁という強烈なキャラクターの登場により「クビ」に近い形で早々に消えてしまいます。そんな彼がなんと最終回で復活。それも転校してしまうということで主役級の扱いになるのです。
●親友だったはずが突如寝返って…『星のカービィ デデデでプププなものがたり』(著:ひかわ博一)
「月刊コロコロコミック」に10年以上にわたり連載された通称『ひかわカービィ』。その「降板」があまりにも不自然だったということで未だ定期的に話題に上るのが「チービィ」というキャラ。カービィのツッコミ役であり、ともにデデデ大王に立ち向かうバディでもあった彼ですが第2巻で唐突に「実は敵キャラだった」ことが明かされ、そのまま退場してしまうのです。リアリタイム読者からすれば視界に青みがかかるほどショックな出来事。なんでも『星のカービィ2』発売に伴い、劇中に公式の仲間キャラが参入することになり、結果としてチービィの役割がなくなって退場、という流れだったようなのですが……それにしたって突貫すぎる退場劇でした。
他にも1993年より放送開始の児童向けアニメ『しましまとらのしまじろう』では気付けば羊の「らむりん」が、のネコの「にゃっきい」に交代していますし、『ドラゴンボール』(著:鳥山明)でもランチの去就もやや不可解でした。『ちびまる子ちゃん』(著:さくらももこ)の初期、まだレギュラーが定まっていない頃に登場した「えびすくん」「ゆみこちゃん」などもクラスメイトが増えるにつれ他のキャラクターに吸収されるかのように姿を見せなくなります。
引用元: ・【話題】「そういや最近あのキャラ…」気付けば消えていたアニメ・マンガキャラ4選 [muffin★]
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