2021年09月29日 17:15 J-WAVE NEWS
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小室哲哉がJ-WAVEで9月25日(土)、音楽の道を意識したきっかけや影響を受けた曲、最近の音楽シーンについて語った。
小室が登場したのは、J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。9月のマンスリープレゼンターはKREVAが担当している。
(※中略)
◆「譜面でのコミュニケーション」が音楽の道へ進むきっかけに
まずは小室が音楽に触れるきっかけから。小室は3歳のとき両親に連れられて、ある夫妻と出会ったという。
小室:そのご夫妻のお父さまが絵を教えていて、お母さまがバイオリンとかピアノを教えていて。そこで自由にどっちがやりたいかなって感じで楽器を触ったのかな。それすらも覚えてないんだけど、そういうことでバイオリンを弾くようになりました。その前後でアイススケートの練習をしているところに遊びに行ったときに、アイススケートって音楽にエコーがかかって広がってるじゃない、そこでクラシックが流れているのを聴いて、すごくうれしかったみたいなんだよね。
KREVA:今まで習って聴いていたクラシックと響きが違ったと。
小室:お風呂場で音が響く感じしか知らなかったのが、もっとボワーンって広がって聴こえるのがすごくうれしくて。バイオリンだとソロだけど、どちらかというと発表会とかで弾くほうが楽しかった気はするんだよね。その記憶は残っていますね。
音楽遍歴を語る小室は、中学2年生のときの忘れられないエピソードを紹介する。当時、代理で音楽の授業を担当した先生から40分で16小節を譜面に書く作曲テストが出されたそうで、生徒それぞれが黙々と作曲に挑んだという。
小室:「はい、集めるよ」って感じで先生がみんなの作曲したものを見て。そのときに先生が「もしかしたら将来、作曲家になる生徒がいるかもしれない」みたいなことを言ったの。そうなんだ、すごいなと思って。それで先生が「黒板にその譜面を書いて、最後は先生がピアノで伴奏を付けるからこれをみんなは縦笛で吹いてみましょう」って感じで。先生が黒板に譜面を書いてる途中で僕は「あれ、これ僕の曲じゃないかな」って。
KREVA:おお!
小室:それがいちばん衝撃的で。他の生徒は誰の曲だかわからないわけだよね。先生も誰が書いたかわからないけど、そこには譜面というコミュニケーションだけが僕と先生にあって。そうやって先生が僕の曲を選んで、そういうことを言ってくれたことが、本格的に音楽をやっていこうと思った最初のきっかけになりましたね。
◆「自分の将来に必要不可欠」楽器を売ってシンセサイザーを購入
小室といえばシンセサイザーを駆使して作曲するイメージがあるが、その始まりは意外なものだった。なんと小室は、家にあったギターやバイオリン、エレクトーンを家族に無断で売って、その資金でシンセサイザーを購入したそうだ。
(※中略)
◆サブスク時代をどう捉えるか?
番組後半では、最近の音楽シーンの話題に。CD時代からサブスク時代へと変化した状況を小室はどう感じているのだろうか。
KREVA:小室さんもサブスクを利用するんですか?
小室:僕らにとっては、とうとう水より一曲が安くなっちゃったみたいな感じなんだけど(笑)、便利だから使ってますよ。すぐに聴けるもんね。歌詞まで出てきちゃうし。
KREVA:けっこう、積極的に利用してる感じですか。
小室:そうですね。ライブラリーという意味では便利ですよね。
KREVA:確かに自分の曲の話をするときにも使いますからね。
小室:スマホ片手にレコーディングするアーティストもいますよね。
KREVA:俺はライブで急に昔の曲をやろうってなったとき、ネットで検索してそれで歌うことがあります。
小室:最近、ラッパーのレコーディングを見てたんだけど、みんなスマホを見ながらやってましたね。
KREVA:歌詞もメモ的にスマホに書く人も多いし。
引用元: ・【ラジオ】小室哲哉「とうとう一曲が水より安くなった」 KREVAと音楽対談 [湛然★]
KREVA:若い世代はそれがデフォルトになってるから全然面倒くさくないみたいですね。自分は手書きが好きだけど、デジタルの便利さもあるじゃないですか。だから新しい作品はほぼ全部手書きでiPadに書いて、そのデータがiPhoneに送られてくるので、清書みたいに打ち直して、それで歌うこともありましたね。
デジタルだと際限なく書けるから、最初の思いつきも書きつつ後半になってブラッシュアップされたものが比べやすかったりもしたので、それもよかったのかなって。
小室:なるほど。僕はよく企画書の裏とかに書く。
KREVA:俺も裏紙派ですね。無駄にしないからサステナブル(笑)。
小室:そうそう(笑)。
◆レコードで『Thriller』を聴いて気がついたこと
サブスクでいつでもどこでも音楽を聴ける環境が整う一方で、若い世代を含めレコードで音楽を聴く人たちも増えている。小室も最近、レコードをよく用いるという。
小室:すごく前にアナログでマイケル・ジャクソンの『Thriller』を聴いて、そのときに初めて『Thriller』がほぼ打ち込みじゃなくて演奏をしてるってわかったのね。
KREVA:レコードでわかったんですね。
小室:もちろん基本のシークエンサーでは知っている楽器もあるんだけど、それに合わせてギターやドラムが合わさっていて。シンセベースとかも打ち込みかなと思ってたんだけど、実は手で弾いてるのかなとかね。そういう細かいことまでわかったり。
KREVA:それはレコードが持ってる音の深みや立体感なのか。
小室:立体感だろうね。ほんと言うとCDやMDって、おさまるようにデータを抜いてるんですよね。でもアナログはそれを抜きようがないので、それがちゃんと聴こえてくるのが大きいんじゃないのかなって思いますね。
小室は、レコード初心者はマイケル・ジャクソン『Thriller』を聴いてほしいと提案する。
小室:あと『Beat It』とか。
(※中略)
最後にKREVAは、感銘を受けた小室の英語感覚を深掘りした。
KREVA:TM NETWORKからTMNに名義を変えるときに、小室さんが「これはリニューアルだ」と話して、そこからリニューアルって言葉が日本に定着したんですよね。ベジタリアンって言葉もそうですよね。
小室:そうだと思います。
KREVA:そういうのって、英語感覚っていうんですかね。
小室:僕は全然英語ネイティブではなくて、普通の会話しかできないんですけど、そういう響きはすごく好きで。TRFの『Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる』の歌詞のなかに「モチベーション」っていう言葉を使っていて。
ひょっとしたら日本で最初に「モチベーション」って言葉を歌詞に書いた曲じゃないかなって僕は思ってるんですけどね。あとは「リプロダクション」って言葉も新しかったんじゃないかなと思います。
KREVA:小室さんはJ-POPの歴史を作っただけじゃなく、日本語の歴史を作っているところもありますよね。
小室:そんなことないですよ(笑)。僕はロンドンやロサンゼルスに早い時期に行ってて「歌詞の場合はそんなに文法を気にしなくていいんだよ」ってまわりの人が言ってくれたりして。
でも(華原朋美の)『Hate tell a lie』はさすがにダメだったと思う、「Hate to tell a lie」の「to」を抜いちゃって(笑)。そういうのでずいぶん日本在住の方に叱られましたけどね(笑)。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
何このおじさん
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